今週末、各地で地蔵盆が行われているところが多いとは思いますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか？
汗だく編集長のタカシ＠JJです。
何度か取材させてもらってる放出にある「古民家レンタルスペース☆ぱれっと☆」さん。訪れたことのある方は知ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はぱれっとさんの奥の方にお地蔵さんがあるのをご存知でしょうか？
古民家レンタルスペース☆ぱれっと☆さんの奥にあるお地蔵さん。
実はここで地蔵盆が100年ほど継続して行われてきたらしいのですが、諸事情により今年で辞めてしまうかもしれないということを聞いたのでお話を伺ってきました。
JR放出駅南口ロータリーから徒歩3分ほどのところにある「古民家レンタルスペース☆ぱれっと☆」
地図ではここ↓
看板も準備されていました。
こちらにも。
そして提灯も。3列になると、一気に雰囲気が変わって迫力がでてくる！！
ぱれっとさんの入口から撮影。ここから奥に入っていくとお地蔵さんがあります。
お詣りにきた子供たちに渡す御菓子も準備されていました。
※一部ブログより抜粋
レンタルスペースの主宰である居場所クリエイター®どてなべさんに聞くと「少子高齢化に伴い、地蔵盆にお越しになられるお子様も減り、そして地蔵盆をお世話する方々の体力的、経済的な負担を考えると、もうこの辺りが潮時なのかもしれない。」というお話があったそうです。
居場所クリエイター®の どてなべさん
「ただ100年ほど継続されてきた風習をいきなり、今年辞めるというのは避けたいし、事情がわかっても、時代の流れでも、他が数珠くりをしなくなっても、続けてきてくださったことに感謝しています。そんなこと全て分かった上で、今後もなんとか継続していけたらと思っています」と、どてなべさんは話してくださいました。
「100年」と聞くとそんな前からあったんだという驚きと地蔵盆って毎年20日前後に近所でやってるお祭というぐらいしか認識してなかったので、地蔵盆の際に行われる「数珠くり」という行事のことを聞いた時にはびっくりしました。
数珠くり（数珠まわし）とは・・・
「大数珠の輪の近くで鉦を叩く役が一人座り、この役が鉦を叩くと同時に大数珠を両手ですくいあげ、ゆっくりとまわす。
お地蔵様の御真言「オン カカカビ サンマエイ ソワカ」を百八つ交代でお唱えしながらまわし、大数珠の大きな房の部分が自分に廻ってくると、房に向かって頭をたれ、気持ちを込めて祈り、房を額に戴きながら廻す。
（出典：ブログより）
古来より地蔵盆の大数珠を体に当てると、邪気を払い除け、身を清めてくれると言い伝えられている。
また、大数珠は、祈願だけでなく、死者の供養や虫送り、雨乞い、日乞い、疫神送りなどの目的で修せられてきた。（略）前述の様に、地蔵盆は古来から、大数珠繰りの呪力でもって、村内の悪霊を村外へ鎮送する、神送り、仏送りの日でもあった。」
(出典：地福寺）
森河内西にある「圓通寺」
近所のお寺「圓通寺」で数珠を借りて、地蔵盆の際に世話人の方々が運んで「数珠くり」の準備などをされているそうです。
これだけの人数の人が周りを囲めるほど大きい！
確かにこんな大きな数珠を使って行う「数珠くり」とか今まで見たことなかったですし、全然知りませでした。周辺でも行ってる所は少ないんじゃないでしょうか？
継続するにあたって色々な問題はあるとは思いますが、少なくとも100年ほど前からずっと続いていた風習というか風物詩・文化がここで終わってしまうのは残念です。
この地蔵盆の「継続できない」という問題の原因って、日本のかかえる問題とそっくりで、ここだけの問題っていう話ではなく、いろんな問題に通じるような気がします。”何の為のものか？”という本質的な部分を伝えていかないと継続していくことは困難時代になってきているのかもしれません。
そう考えると、まずは多くの人に地蔵盆の本質的な意味などを伝え、知ってもらうことが重要な気がします。
「今年ですっきり辞めます」と言ってた世話人の方にお願いして提灯吊りと数珠くりは行う運びになったそうなので、この機会に体験されたり、お話を聞けるチャンスがあれば聞いてみてもよいのではないでしょうか。
【地蔵盆】
8月20日（日）
１９：００～２０：００くらい数珠くり
参考サイト： 古民家レンタルスペース☆ぱれっと☆公式ブログ
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投稿者：タカシ＠JJ
