今年3人目となる【人間区宝さん】は食に携わり独立して47年、生きるレジェンドお持ち帰り専門店 とり秀のオーナー谷さん(父)と父譲りの軽快なしゃべりと確かな腕で老舗の看板を継承する2代目とり秀オーナー谷さん(息子)です。
個性的なキャラクターとお客さんを楽しませるお笑い芸人顔負けのトークを武器に愛される2人。お二人から感じる脈々と受け継がれし「とり秀DNA」。今回はそんなお二人の魅力に迫りたいと思います。
谷さん(父)にビールに「鮮度抜群」の書。まさかこんな形で撮れるとは思ってなかった最高の一枚。
さくら公園の横にある「お持ち帰り専門店 とり秀」。
鴫野にある「とり秀」を切り盛りする谷さんのお父さんになる方なんですが、現在はこちらの場所で娘さんの手を借りながらお店を経営されています。
ではでは早速お話を伺ってみたいと思います!!!
―もともと鶏屋さんだったんですか?
―谷さん
そうでやで~。もともとは今、息子がやってる新喜多の橋のお店で45年間やっててん。おばあちゃんが鶏屋でおじいちゃんが豆腐屋で、とにかく終戦後、鶏なんて1日2~3羽ぐらいしか売れない。だからなんとかやってく為に食堂で働いたら食べさせてもらえるし調理師免許を食堂で働いてる時に取れると思って。
当時の調理師免許
店内の様子。
―谷さん
そして免許取れて「食堂やる」ってじいちゃんにいうたら、じいちゃんが「食堂なんか一時商売やからやめとき!」って(笑)まあ~昼時は忙しいけどあとは暇やんか。そしたら親戚に「かしわ屋」やってる人がおったから「かしわ屋」どうや?ってことでね。
美味しそう♪
まあ~わしらなんて貧乏で学校もいかれへんし、鶏屋やってたおばあちゃんんとこに色々と教えてもらいに行って、それから自分で鶏屋はじめたんが30歳ぐらいの時や。しかも嫁さんが娘を背負いながらやってたわ(笑)それから45年あそこで商売やってるね。
たまに真剣な表情で仕事を始める谷さん(笑)
―谷さん
ほんでここで2年ほど前からやってる。だからほんまずっーーーとやってんで商売。
―のりこさん(娘さん)
お兄ちゃんに追い出されてんな~(笑)
忙しい合間をぬって漫才のようなやり取りをする親子。
―谷さん
年金安いから、あそぶお金にも、呑み代にもならんやろ。わし夜お店終わってから帰る時に呑んで帰る、呑み代稼ぎたいから、そんな小遣い欲しさに働いてるねん(笑)変わってるやろ?(笑)
―毎日呑むんですか?
―谷さん
毎日は呑まへんよ
―のりこさん(娘さん)
ちがうよ!ひるの休憩にはもう呑んで、呑みながらあれやこれややって、夕方6時からまた飲んでるやないの!(笑)」
―えーーーーー!?ずっと呑んでますやん!(笑)
―谷さん
呑みながらって味付けするとことか肝心なところはしっかりやって後はもう掃除だけとかいう時に呑んでるんや!
―のりこさん(娘さん)
何でやの~!昼休憩の前にもう呑んでるやん(笑)
―呑んでるやん言われてますよ(笑)
―谷さん
「えっ、、、、、汗。あれは、、、、お茶代わりにな、、、」
―谷さん</s pan>
最近はチューハイに変わってるねん。ビールばっかりはあかんていうからな。
―結局呑んでるんですね(笑)
―谷さん
ビール呑むか?
―いやいや谷さんダメですって(笑)まだ仕事中ですから(笑)って結局呑んでますやん!!(笑)
頂いたからあげ。柔らかくてジューシー♪
―それだけね鶏屋ずっとやってきて嫌になったことなかったんですか?
―谷さん
ぜーーーーったいにないな。お客さんが美味しいわ~♪美味しいわ~♪って言うてくれるんが嬉しいから。
ほんとに呑んでる谷さん(笑)
―他にちゃうことやろか?みたいなんもなかったんですか?
―谷さん
わし最初にちょっとレストランで働いてたからな、ビフテキ焼いたり、オムレツやら作らせたらうまいで♪
―のりこさん(娘さん)
ほんと卵料理とかつくらせたら上手につくりますよ~
―え!?それはかしわ屋さんで働きながら?
―のりこさん(娘さん)
いやいやそれは独立する30歳までにです。なんかほんまかどうか知らないですけど、大阪万博にも行って焼いたとかなんとかいうてます本人は(笑)
―谷さん
万博の時にはシャトーブリアンを焼いたんやで。「チェスター」いうレストランに行っててビフテキ焼いててん。
―のりこさん(娘さん)
いろいろやってはりますわ(笑)食べもん好きやし、美味しいいうてくれたら今でもちょっとウルウルきてますもんね(笑)
―へえ~~すごい!それに何だか可愛い(笑)
―谷さん
まあ~1つ肉でも食べーな。ビール呑むか?
―いや呑みません(笑)
呑まんかいな的なまなざしを向ける谷さん
―息子さんも軽快なおしゃべりしはりますけど、お父さんも軽快ですね~
―谷さん
そうか?
―息子さんは初めから手伝ってくれてたんですか?
―谷さん
いやいや初めは違う仕事してたんやで。だから初めは仕事が休みの土日だけ来てくれてやんや。
―のりこさん(娘さん)
そうこうしてるうちにここでやったら飯食えるからって言うてお店を譲ったんです。そこからですけどねお父さんがすねたん(笑)
―えっ!?どういうことですか?
―のりこさん(娘さん)
ゆずらんかったらよかった!!まだまだのりことやったらできるーーー!!!いうて(笑)
―未練ありまくりやないですか(笑)
―谷さん
まあ安い年金では呑み代でえへんやん(笑)遊んで呑むのは美味しないしな。
―谷さんの原動力は呑み食いですね(笑)
―谷さん
お金借りて返さへんとかちゃうし、誰にも迷惑かけてないからええやろ(笑)遊んで呑んでも美味しないしだから休みでもじっとせんと動いてるねん。お客さんにも悪いしな~まだまだ元気なうちは働くで。
―ところで谷さんおいくつなんですか?
―谷さん
77歳やで。
―元気ですねーーー!?
―谷さん
ありがと。あんまかしこくないからや。これがかしこかったらボケるねん。いやほんまや で(笑)まあ~85歳までお店やって100歳まで生きるわ(笑)
―のりこさん(娘さん)
85歳までにおじいちゃん汚いっていわれるで
―谷さん
そう言われたら85歳迎える前に引退やわ(笑)
―そうなったらのりこさんがあと継ぐんですか?この店。
―のりこさん(娘さん)
いや~やっぱりお父さんすごいですよ。私はここまでする自信ないですね。
―谷さん
兄ちゃんビール呑むか?
―いやダメですって(笑)
真剣なまなざしで仕事をする谷さん(息子)
ということで谷さん(父)のあとは谷さん(息子)の方にも少し話を伺おうってことで鴫野の「とり秀」さんにやってきました。
―谷さん
毎度~♪どないしたん?
―いや~お父さんとこお話しに行って来たんで、息子さんである谷さんにもちょっと色々聞こうかなって思って。
素敵なTシャツにナイススマイルの谷さん
―谷さん
女性関係の事は聞かんといてな(笑)商売に影響するから(笑)
―ははは(笑)残念です。今度また聞かせてください(笑)
―色々お父さんにお話し伺ってきましたよ谷さん。以前は証券会社で働いてたとおっしゃってましたが、そこをやめてお父さんのこの仕事を手伝うようになったキッカケってなんやったんですか?
―谷さん
いや色々あるけど理由は二つあって一つは当時の証券会社の営業スタイルが自分に合ってなかってんね。もう今とは違う感じやったからね当時は。もうイケイケで(笑)
あともう一つは親父が静脈瘤やってしもて、今から考えたら立ち仕事やし、そんな大したことなかってんけど、当時のオレはそんなこと知らんし、まあ手伝って仕事少しでもできたら親父もゆっくり入院できたりするんちゃうかなって思ってたんよ。
ところが親父怖がりで中々病院いかんとズルズルしてるうちに俺が他の仕事に行かれへんようになってもうてん(笑)ほんま早よいけよーーー言うててんで。
―えーーーー!?で結局病院行かず!?
―谷さん
いやいや、結局いったよ。半日で退院してきたわ(笑)
―はやっ!!!(笑)
―そんなお父さんの事どう思ってるんですか?
―谷さん
いや~基本的に商売する為に生まれてきたような人やわ(笑)ほんまに。
―いうても、でもお二人似てますよ~嫌かもしれないですけど(笑)とり秀DNAが脈々を受け継がれてるような気がしますね
―谷さん
確かにな最近うすうすは感じててん、認めたくはないけど大部分似てるなって。でも性格は真逆やで(笑)
―では最後にお店のPRをお願いします!!
―谷さん
え~そんなんないよ。うちの店はほんま昔から口コミ、口コミで「あそこのからあげ美味しいよ♪」っていうてくてる人がおって成り立ってるから。これがオススメみたいなんは無いかな。
でも、、、しいて言うなら俺かな(笑)
―(笑)ありがとうございました~~~♪
息子さんである谷さんとはお店の前をよく通りかかるので話することも多々あったんですが、今回はお父さんもということで、どんな方なんだろうとワクワクしてインタビューしてきました。そしたらトークスタイルがそっくりでびっくり(笑)きっと頭がよくないとあんなトークはできないでしょうし、商売も好きで元気にされている様子をみていると、こちらも思わず笑顔になるし元気をもらえます。
もちろん鶏も美味しいんですが、ひょっとすると谷さんに逢いに皆さん来られてるのかもしれませんね。お二方ともいつまでも元気にご商売がんばってもらいたいなと思いました。(お酒の飲み過ぎ注意です谷さん!!
ありがた~~い名言
「兄ちゃん、お酒のむか?」by谷さん
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(投稿者:タカシ@JJ)