【人間区宝さんVol.23】cafe de GAMOYON 代表 TOMOさん

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こんにちは、タカシJJです。

昨年末惜しまれながら閉店したがもよんを代表するカフェ「cafe de GAMOYON」さん。

”いつか人間区宝さんに!”と思っていたので正直焦りました汗。そこでダメもとで急遽インタビューを打診したところ「OK♪」とのこと。フィナーレを飾るスイーツおせちの準備に追われる忙しい年末(2019年の)にお邪魔して、今まで明かされることのなかったオーナーTOMOさんの胸中と今までとこれからについてお聞きしてきましたのでご紹介します。

cafe de GAMOYON代表 TOMOさん

リーガロイヤルホテルをはじめ、数店舗を経て独立。がもよんに古民家を改装したお店「cafe de GAMOYON」をオープンすると瞬く間に人気店に。メディアからの取材も多く近年は海外からのお客さんも来店するなどその実力はおりがみつき。昨年突然閉店を発表し話題に。椎名林檎に似てる気がする(タカシJJ調べ)

確信めいたことを言わないから、みんな納得できないんじゃない?

ーいきなりなんですが、みんなが気になってること聞いちゃいます。ズバリ!!なんで閉店するんですか?

TOMOさんえ~それ言わないとダメですか?(笑)というかいろんな理由があるから1個とか2個とかのレベルじゃない。決定的な閉店理由を求めてると思うけど、そんなシンプルな答えではないですよ。

総合的に考えて今が一番全てのバランスが良いやめ時と言う結論に至ったんです。でもこれで良かったと思ってます。

 

ー確かにそんな単純な話じゃないのかも。というか、いつからやめようって考えてたんですか?

TOMOさん1年ぐらいはうっすら考えていました。

 

ーそんな前から思ってたんですか!?で、結局…

TOMOさん決めたのが今年(2019年)の夏で、スタッフに話したのは8月。発表は10月かな。

お客さんをはじめ沢山の方からもらった手紙やプレゼントが沢山並んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー記事で紹介させてもらいましたもんね。改めて振り返って「cafe de GAMOYON」というお店はTOMOさんにとってどういうお店だったんですか?

TOMOさんここに至るまでに約25年ぐらいかかってるわけだし。いろんなことにチャレンジしたり、今までの経験を全部ここに集約して理想の形にもできた。本当に思いっきりやらせてもらえたし、言ってみればこのお店は夢の店。

 

ー開店までに25年!?

TOMOさんそう25年。でもね、ある程度わかってたんですけど何一つ妥協できなかったんですよ。店を作る段階から何から何まで。妥協の仕方も分からないし、力の抜き方も分からない。何か…とにかく全力疾走しすぎた感じ。

 

ー確かに!食べログの全口コミに返答してるの見て驚愕しましたもん。「この人ヤバい!!」って(笑)

TOMOさんそこ?(笑)当初10年間は駆け抜けるつもりでいましたし、いけると思って全力スタイルで実際に進んでたんですけど…でもその全力疾走は歳とってからはちょっと厳しい。今からは老後じゃないけど(笑)老後的なもう少し細長い視点で考えていこうと。

ー老後て!

 

そもそもなぜパティシエに!?

ーさっき「cafe de GAMOYON」オープンするまでに25年かかって…みたいなことチラッと話してましたけど、そもそもどういうきっかけでこの世界に?

TOMOさん高校を辞めたかったんです(笑)すぐに働くのは嫌だったし、専門学校を探してる時に母に相談したら「昔からパンとか作ってたやん」って言われて、ふと思い出して調理師系の専門学校へ行くことに。とにかく高校を辞めてすぐに働くのだけは嫌だったので(笑)

ーいきなりカミングアウトきた(笑)お母さんごめんなさい!!

TOMOさん専門学校が始まってからも遊びほうけてて卒業するのも難しいような生徒だったし、ただただ履歴書のために学校に通っていたといっても過言ではなかったですね(笑)

ーよくそれで今に至りますね(笑)

笑ってはります。

TOMOさんで何とか卒業させてもらって就職したのがリーガロイヤル。

ーリーガロイヤルてっ!!人生のV字曲線が凄い!!なんで就職できたんだろ?(笑)

TOMOさんね(笑)当時は先輩職人さんたちをはじめ皆さんすごい厳しかったんですけど、不思議と嫌じゃなかったなぁ~。自分に合ってたんでしょうね。

 

ーそのままずっとリーガロイヤルで働いて独立を果たされたんでしょうか?

TOMOさんいえ、その後3年間ホテルで勤務しケーキを担当してたんですけど、お菓子を作ることは好きでもお客さんとの距離が遠かったんですよね。「もっとお客さんの顔がみたいなぁ」って思うようになって個人店に転職したんです。

その後、再度リーガロイヤルに戻ったり、町のケーキ屋さんで働いたりカフェで雇われ店長的なことを経験させてもらったりして約25年目にして独立です。

ー経験値が豊富すぎる汗。なんで独立しようと思ったんですか?

作ってる時は真剣

TOMOさん「私らしく決めつけずに自由にしたい!ケーキ屋さんっていうよりも、もっとお客さんとの距離が近いカフェスタイルで!」って具体的に考えるようになって。それからは全てのバランスを見ながら、独立するタイミングがくるその時を虎視眈々と待っていましたね。

ーめちゃくちゃ冷静かつ戦略的!!

TOMOさんこういう仕事に就けることが嬉しいし「お菓子はどんな人も幸せにできる」って信じてるんで。私にとって幸せになれる原点。よく取材等で「こだわりは何ですか?」って聞かれるんですけど、本当に特になくてお客さんの喜ぶ顔を想像して丁寧に作ること。それだけなんですよね

ー素敵ですね!専門学校の時のTOMOさんにこの姿見せてあげたい(笑)

 

こんなにお客さんが来てくれるお店になるとは思ってなかった

何かしらケーキを作ってるところ。

ーそれだけ時間をかけて理想のお店をオープンさせ、お店も軌道に乗り順調な状態で閉店ってどういうことでしょう!?

TOMOさん誤解されるかもしれないですけど、元々こんなに忙しいお店になるとは思ってなかったんですよね。今でこそ「がもよん!と言えば」みたいなところありますけど、当時はまだそこまで知名度がある町でもなかったですし、ましてやお店のある場所は完全な裏通り。「大丈夫かなぁ~」なんて思ってたぐらいですから。だからこんなにたくさんのお客さんが来てくださるとは思ってなかった。

ーなんかカッコいいじゃないですか~

TOMOさんでも本当にありがたい話でたくさんの人に来ていただいて…。結果的に長く続けていくという意味では自分のやり方も良くなかったのかもしれないなぁと 。やっぱり次に動こうと思ったら体力残ってないとダメでしょ?

どこでどういう風に働くにしても行動しようと思ったら体力がいりますし、私がここでヘロヘロなって死にそうなってから「もうあかんわ、何かするわ!」って言いだしてバイトに行くって…そんなの私は嫌だなって

そういうのも違うと思うし…そう考えるとまだパワーを使えるうちに何かを考え、行動した方がいいんじゃないかなと思ったのも1つですよね。

ーパティシエさんで独立後、自分のお店を閉めて違う道行くっていうような選択をされる方って結構いてるんでしょうか?独立したらゴールみたいなイメージがあるんですけど。

TOMOさんあまりないかも。どうなんでしょうね、2号店とか3号店とか多店舗展開するのがこれまでは比較的ポピュラーだったのかもしれないけど、私は体1つしかないから1つ閉めたみたいな感じかな?

 

ー「もったいない」って気持ちなかったですか?

TOMOさん周囲の方に「もったいない」とはほんとによく言っていただきました。でも今はそれ以上にもっと飲食を違う角度からも見て、学びたいことも沢山あるんですよ。「絶対このお店で頑張らないと!」って思い込んで縛られて身動き取れないより、もっと柔軟に考えてもいいと思うんです。

ー例えば店を続けながら、違うテイストのお店を出店するような、いわゆる多店舗展開みたいなやり方は考えなかったんですか?

TOMOさん私は多店舗展開させていけるような経営能力のある人じゃないし、そんなにできる人じゃないですよ。だから今回の選択は私の人生の後半に進むための区切りだと思ってます。

とにかくこのお店でやれることは全てやりきったってこと….やりきったのかな?言い切ってるけど、言い始めたら「これは!あれは!」って思うんだけど、その都度都度は全力だったから…それに閉店したからこそ分かったことも沢山あったので。

 

閉店したからこそ分かったこと

頂いたお菓子を食べ始めるTOMOさん

ー閉店して何が分かったんですか?

TOMOさん自信はなかった」ってこと。

ー嘘でしょ!?めっちゃ自信あるように見えてましたけど!!

TOMOさんずっとそう感じてましたよ。例えばスタッフに対して言ってることとか、やってることとか。「これでいいのかな?」っていう気持ちはずっとどこかにありましたね。もちろん信念をもって言ってたり、やってたりするんですけど…やっぱりどこか不安でしたね。

それに私スタッフに対してめちゃくちゃうるさかったんですよ。細かいことも沢山いいますし、スタッフも「何でだろう?」って思ったかもしれないし、現に思ってた子もいたし。でも最終的にはお客さんから頂く言葉に「TOMOさんが言ってたこと」がこういう言葉になって返ってくるんだというのを感じてもらえる事が多かったんです。

ー口うるさいTOMOさん…なんかそれも意外な感じがします(笑)具体的にどんな言葉かけてもらったんでしょうか?

TOMOさん私ねスタッフにしてもお客さんにしてもこの空間にいる自分を好きになって欲しいなってオープンの時思ってたんです。ここでお茶してる自分が主役…じゃないけど好きみたいな。今回お客さんに一杯そういう言葉を頂いて「良かったんだな~間違ってなかったんだな~」って。

フィナーレを一緒に迎えたスタッフさんたちと

閉店することを発表してからとにかく毎日がハードで「この3ヶ月はめちゃくちゃハードやったし、しんどかったやろ?」ってスタッフに声かけたら「でもすごい幸せでした」って言ってくれて、そこに幸せを感じてくれたことがすごい嬉しかった。

お客さんはもちろんのこと、スタッフが楽しんでくれてることも私の中では凄く大事なことの一つだったから。

ー今そんなふうにスタッフの方に思ってもらえる職場がどれだけあるか汗。そう言ってくれるスタッフの人がいてくれるって中々ないと思いますよ。そういうところにもcafe de GAMOYONが人気店だった理由があった気がしますね。今日はお忙しい中インタビュー受けてくださってありがとうございました!!

TOMOさんこちらこそ!ありがとうございました!!

 

取材を終えて

人気のあるお店を閉店。その姿はまるで「まだまだできるやん!」って言いたくなるプロスポーツ選手の早期引退を見ているようでした。開業して多店舗展開といったキャリアアップがまだまだ主流な業界において「もっと自由に!もっといろんな事を学びたい!そして目の前のお客さんに喜んでもらいたい」と話すTOMOさん。

その行動力を目の当たりにすると本当に新しい働き方、新しい時代の到来を感じずにはいられません。

 

取材を終えての、その後

またその後の取材で新たな古民家との出会いがあり、新店舗をオープンすることが決定!!

そしてTOMOさんの手掛ける新店が昨日オープン!!今度の場所は今福東。気になる方はぜひチェックしてみてください。

 
 
 
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・ 【ouchi de gamoyon】 , おうちでがもよん 4/18 13:00open  16:00close 始めに私の気持ちを伝えます (18日詳細は下の方へ) 蒲生四丁目の青い扉を閉めた時 まさかこんな日が こんなに早く来るなんて 思いもしなかった 新しい場所に出会ったのは 偶然なのか必然なのか 以前からは比べ物にならないくらい 少しのことしか出来ません ご不便もたくさんお掛けします この実家感溢れるお家から 「今の私にできること」を探し カフェドガモヨンを0.1でも残す事にしました それが少しでも皆様の心の潤いになりますように この時期のオープンをかなり悩みました ぜひご来店ください! とは、思っていません またの機会を待っていただくことも 今は大切なこと イートイン専門店の予定だったけど 「今の私にできること」がコンセプト それならしばらくテイクアウトで 【ouchi de gamoyon】してもらおう やりたい事は私の作るケーキで 皆様が笑顔になってくださることなんだから 18日のグランドオープンが 皆様と当店にとって良き日になるために 私が出来ること ・心を込めてケーキをお作りします ・お店の扉は営業中閉めずに換気します ・定期的に店内備品の消毒をします ・マスクと作業中の手袋着用 ・手指、器具の消毒の徹底 ・笑顔で皆様をお迎えします お客様にもお願いします 【マスクの着用、店頭にて手指消毒】 【入店は1組様ずつの交代制】 【無理せずまたの機会の選択】 どうぞご理解ご協力お願いいたします そして今後、 営業スタイルも状況を見ながら変化しますこと、ご了承ください では詳細です(*´꒳`*) この日はケーキのテイクアウトのみの短時間営業です ⭐︎売り切れ次第終了 ケーキバリエーション ・チーズケーキ ・テリーヌショコラ ・ブリュレシュー ・苺のショートケーキ ・金柑のタルト ・半熟ガトーショコラ 1種ずつパックに入っています ⭐︎設備の都合上、数に限りがあります ⭐︎保冷剤のご用意がありません ⭐︎イートインが始まりましたら ハーフサイズもご用意いたしますが 18日はフルサイズのみの販売です ⭐︎当店には駐輪場がございません⭐︎ お車やバイク、自転車は 近隣のパーキングをご利用ください 18日は天候も心配です その中でも1組様ずつのご入店となります(TT) お気をつけてお越しくださいませ 1日も早く ご来店お待ちしてます!! って言える日が来るといいな 店主tomo #大阪 #城東区 #今福鶴見 #cafedegamoyon #カフェドガモヨン #城東エール飯 #togokansai #週一オープン #今の私にできること #ouchidegamoyon #おうちでがもよん

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▼リオープン当日の様子。

 
 
 
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・ 本日cafe de GAMOYON 今福東にてリオープンいたしました 天候もコロナも心配される中 13時少し前 外にお客様の気配なし だよね それでいい (ホントはちょっと寂しい) そう思いながら ガラガラの扉を開けました そこには長い行列が!!! そしてそこにいらした皆様が一斉に 拍手で「おめでとう!」と 感動しすぎて 涙が出そうになって 恥ずかしくてドキマギしてしまったのですが 心底嬉しくて 今日のこの日を私は一生忘れません 入店1組様ずつで 沢山待っていただいたのに ケーキをお渡しする時に掛けていただく お客様のひと言ひと言が心に響き なんて幸せなんだ… ケーキは2時間経たずに完売 ご近所の方は、また私は来れるから! と、次の方にケーキを譲ってくださったり やっぱりカフェドガモヨンのお客様は 温かい方ばかりです せっかくご来店くださったのに 売り切れてしまって帰られたお客様 大変申し訳ありませんでした そしてお祝いのお花やプレゼントにお手紙 沢山いただきました この場を借りまして ありがとうございます!!! お花はドライフラワーにして 出来る限り残していきます! 次回オープンは4/25土曜日13時から16時 今日お作りしたケーキの数が ここの設備のmaxになります なので3時間経たずに完売してしまうかもしれません まだまだ世の中がどんな状態になるかわからず 手探りでのスタートですが これからもケーキ作ります 本日は本当にありがとうございました これからもよろしくお願いします オープンを手伝ってくれた 頼もしい元スタッフの いくみん、かなこ ありがとう! 店主tomo #大阪 #城東区 #今福鶴見 #カフェ #大阪カフェ #古民家 #古民家カフェ #スィーツ #大阪スィーツ#カフェ巡り #ケーキ #kansai_trip #sweets #cafedegamoyon #カフェドガモヨン #週一オープン #今の私にできること #ouchidegamoyon #おうちでがもよん

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出典:cafe de GAMOYON公式Instagramより