カフェスペースを改装した「煎りたて ハマ珈琲」を見学してきました/ついでに気になる”あの”ブログについて聞いてみた!

カフェスペースを広げて、改装したという「煎りたて ハマ珈琲」を見学させてもらってきました!そのついでにすごく気になる”あの”ブログについてハマさんご本人に真意を聞いてきました!

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煎りたてハマ珈琲 代表取締役 ハマさん



大阪市城東区今福西にある直火焙煎珈琲店 「煎りたてハマ珈琲」の代表。「珈琲は豆の鮮度が命」という明言を残すほど鮮度にはこだわりがあり、お店の屋号にも”煎りたて”の文字が入るほどである。今では自家焙煎を追求するあまり自ら焙煎機を開発、製造することに成功し販売も行う。焙煎について学べる教室も開催している。タカシ@JJはハマさんの事を焙煎の変態”焙煎の伝道師”だなと密かに思っている。

hamaさん


―という事でお忙しいところ今日はよろしくお願いします。いきなりなんですが少し前にハマさんのブログで気になるブログがありました。こちらなんですが

ハマコーヒーブログ
参照元:煎りたてハマ珈琲 「まめ日記」より

―FBのタイムラインに表示されていたんで読んでみたら「おお!」と思う内容だったので、ちょっと気になりました。12月15日のブログです。

ハマ珈琲2

―しかもこの”僕は名実ともに経営者になるって決めたんです。”という赤い四角で囲ったところが特に気になったんですが。ハマさんそもそも経営者ですよね?


ハマさん

一応そうです(笑)ただ個人店としてお店を始める方って僕も含めて職人タイプっていう方が圧倒的に多いんじゃないかって感じていて、ものを作ったりするのは得意なんだけど、人に教えたり、仕組みやルールをつくるのが苦手なんじゃないかなと。

そういった部分をなんとかしないとなあ~って思ってる時にある本に出会って刺激を受けたんです。その本には起業家には職人タイプが多い!って書かれていて「ホンマや!」って僕、単純やから思ったんです(笑)読み進めていくと起業家っていうのには3タイプあって、管理者・職人・経営者の3つだと。「管理者」っていうのは今あるものを守っていこうとするタイプ。なので新しい物を生み出しにくいと。職人は「もう自分でやった方がえええわ」ってなってしまってスタッフ入れても育たずに辞めてしまったりして難しいと。経営者っていうのは商品やお店に依存することなく次々にいろんなものに挑戦していく人だと。なんだかその内容に凄く感銘を受けたというかね、、、こんな風に書いたり言うてしまうとお客さんの中には冷たく感じる方もいるかもしれないけど僕の中ではすごく刺激的で考えがシャキッとしたんです。

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―なるほど~ではその本を読んだことがキッカケで商品やお店に依存しない経営者になろうと思ったんですね


ハマさん
それもありますし実は結構前から、、、会社にする前から経営者に!っていう想いはあったんですけどね(笑)色々難しい事もあって試行錯誤しながら漸くここまできた!って感じです。とはいえ会社にしたことで当然利益を上げていかないといけないですし、その為には経営者である僕とスタッフがしっかりとした関係を構築していかなあかんなと。

ただ経営者の僕は時に熱くなりすぎてスタッフとの温度差が開いてしまう時があってどうしてもうまくいかない時なんかもありました。もうその時は混沌としていて、、、難しいなあって頭抱えることも沢山しました(笑)

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―具体的にその温度差を縮める方法は見つかったんでしょうか?



ハマさん
なかなかね~ないんですけどね(笑)僕が唯一出せた答えが「明確にルールを決める!」っていうことでした。要するに不明確だと人によっての違いが出てくるんですよね。スタッフに僕がちゃんと伝えてないからズレが生じるんだと。そしてそのズレが温度差につながると。

例えばうちは鮮度が大切だっていう風に伝えていて、今まではミルクも砂糖もださずに、いわゆるブラックで提供していたんですが、中には「なんで砂糖もミルクも出さないの?」っていうお客さんがいたりするんです。するとスタッフの中にも「それはつけてもいいんじゃないの?」っていう思いがでてくるんですね。なのでお店にとってのなぜそうするのか?っていうようなところまで優先順位や共通認識を共有して落とし込んでいく仕組みづくりを進めました。



―でもそれを1コ1コ掘り起こしてって、、、作業量がものすごいことになりません?


ハマさん
めっちゃありますよ(笑)でもある程度のガイドラインとなるものを作れたらあとは肉付けしていったらいいだけですしね。まあ~でもめんどくさい(笑)だから皆やらないんですよ。でもやらないとずっといわゆるプレイヤーズオーナーっていう状態なんだと思います。オーナーがお店にいるんなら聞けばいいですけど、いなくてもお店がまわる仕組がないと2号店を出すにあたっても進めないですよね。まあ去年1年はそのことに費やしたといっても過言じゃないぐらいです。そのせいでよく「いつも何してるんですか?」って聞かれてました(笑)

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―漠然とした話ですけど、ハマさんにとっての成功ってなんですか?


ハマさん
よくねハマさんもう成功してるじゃないですかって言われたりするんですけど、皆さんどういうものが成功なんでしょうね?(笑)人それぞれ成功の定義ってあると思うんですが、僕にとっては自分がいなくてもスタッフが育つ教育プログラムがあって、どのスタッフでも教室の講師として成り立って、そのスタッフにとって次のステップが用意されていて、もっと大きい枠組みで仕組みができてはじめてスタートラインだと思っています。だから例え売り上げが1億あろうが2億あろうが自分がそこにいなきゃいけないっていう状態は少なくとも成功とは思えないんです。

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―ちょっと話を変えて最近「自家焙煎」っていうのを謳っているお店もかなり増えてきていると思うんですが、そのことに関してはどう思われていますか?


ハマさん
そうですね確かに増えていますね。ただ僕はお店ってお金さえあれば極端な話、誰でもできると思っているので、自家焙煎のお店が増えているという事よりも、どれだけ自分の言葉で”焙煎”というのを語れる人がいるんだろうか?っていうのは個人的には思っています。サードウェーブだったり自家焙煎でオシャレな雰囲気のお店などメディアに取り上げられてコーヒーに対して関心が高まっている事はいいのですが本質的な部分を見失ってはいけないなと。

ウチのお店は教室もやってるおかげで生徒さんがスタッフとして働いてくれるケースも多く、その場合焙煎も含めてコーヒーに関して基礎的な知識をもってる方が多いんですが、自分の言葉で焙煎を語れるっていうスタッフはまだ少ないのが現状です。ほんとに焙煎を教えるっていうのは凄く難しくて、変態ぐらいまでいかないと語れません(笑)まあだから、ほとんどやってるお店がないのが現状だと思います。0とはいいませんけどね。だからこそウチの強みになってると言えます。

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―なるほど~。焙煎の変態、、、、、(笑)。では最後にお聞きしたいんですが、ハマさんにとって経営とは何でしょう?



ハマさん
僕にとって「経営」とは「決める」ということですね。今僕が実際にやってる裏方的な作業というのも経営者である僕が決めた事をいかにスタッフにお店に理解してもらいより良いお店にしていけるか。スタッフの教育カリキュラムを作成したり、焙煎教室のブラッシュアップだったり、あとはいかにお客様にストレスなく、来店していただいて、ゆっくりくつろいでコーヒーを楽しんでいただくかっていうお店の構造改革みたいなことをやってるのもすべてそこに繋がってくるんじゃないかなと。

ほんとにありがたいことにウチは飲食業、製造業、小売り、卸業とコーヒーというものを通して色んな事にチャレンジできているので、やること、考えることにはネタがつきませんし、なので決めていかないととんでもないことになりかねない(笑)

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―そうですよね~(笑)今後もハマ珈琲の展開を楽しみにしていますので頑張ってください!今日はお忙しい中、ハマさん長い時間ありがとうございました!



ハマさん
いえいえこちらこそありがとうございました。





まとめ


個人でお店を開業されていて店舗展開を視野に入れているお店にとってはすごく「わかる!」的な話だったんじゃないかな~と思いました。自店の強みを活かしてお客様との関係性を高めることで求人のアプローチにもなってる。スタッフの確保ができることでさらにより良い店にするための仕組みづくりができる!!ヒントが一杯隠れてそう♪

個人的には自家焙煎のお店が増えてきたらどうなるんだろう?って思ってましたがハマ珈琲さんは全く別次元にいてるお店なんだという印象を受けました!!いや~増々楽しみなお店です!!








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